【やっぱりバスビー・バー狂え】
店頭で見つけ、バスビー・バークレー自身の監督によるミュージカル…というだけで食指動き、予備知識なくレンタル。
1943年の作だから、もしやと思ったが米軍向け慰問映画の体裁でした。物語は方便で、当時人気だったと思われるアーティストの歌や舞いなどがメインディッシュ。そうわかれば割り切ってまあ、楽しめます。
が、当然、知らない・オモロないアーティストも出てくるわけで…私が楽しめたのは6割くらいだろうか。
ぺらっちい物語より、アリス・フェイの哀しく濡れる歌声が、映画の芯となっていた。この方、映画出演作も多いですが、聴かせますねえ…。
で、彼女がどちらかといえば陰、とすると、陽担当がラテン系、カルメン・ミランダ。オレたちひょうきん族を…いや小林幸子さえも先取りしたコスでだはははははは、と笑わせてくれます。コレですコレ。が、オイシイとこ丸ごと映っているので要注意。
http://www.criticalcommons.org/Members/kfortmueller/clips/the-gangs-all-here-1943-the-lady-in-the-tutti/view
牧歌的エロスとシュールで混ぜる“バークレー調”ほどほどに炸裂!巨大なイチモツを立てたり寝かせたり…お姉さんたち楽しいか?
よく覚えていないが『シェイプ・オブ・ウォーター』に登場しなかったか?アリス・フェイの歌声も。デルトロ、引用にワザないからなあ。
作中、バークレー調炸裂!はあと、エンディングに少々ある程度で大人しかった…のが残念。徹底して幾何学的様式美に拘る“バークレー調”は、やっぱり慰問映画とは相性よくないのかな?
カルメン・ミランダとの、いわばコラボは、むしろ特例なのだろうか。初期の“女体塩基配列”と“巨大女体水芸タワー”
http://youtu.be/FRqcZcrgPaU
『ヘイル、シーザー!』のへなへなCGでパロられた、泳げスペクタクル
http://youtu.be/TAI7rzMSB20
こういうのをキメて欲しかったですが、やっぱり戦時で、お財布寒かったのでしょうかねえ。
でも、ま、楽しかったですよ。当時、コチラからは敵性映画でしたが(笑)。
<2019.8.8記>