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アリスの恋のAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

アリスの恋(1974年製作の映画)
4.1
とにかくエレンバースティンの独壇場。いかにもアメリカの女性といいますか、感情の起伏が激しい。マーティンスコセッシ作品としては意外なほど毒っけがないというか、女性が主人公でストレートな話ではあるが、冒頭の赤すぎるセットや、ちょっと頭のおかしいカメラの動きなんかを見るとやっぱりスコセッシの映画を観てるんだなという気持ちになる。冒頭にわかりやすく、女性(主人公)は一人で生きていけるのかというフラグが立つ。とはいえ、時代なのかな、結局やっぱり一人は無理?パートナーが必要?みたいな話になってしまっているのはちょっと虚しさを感じるかな。とはいえ、エレンバースティンの力強いキャラクターと感情MAXの演技を見ると満足感はあるのではないでしょうか。

そうだ!ジョディ・フォスターを触れないわけにはいきませんねえ。ジョディ・フォスターとスコセッシといえば、タクシードライバーなわけですが、今作ではめちゃくちゃボーイッシュなキャラクターとして出てくる。それがもうはまり役はまり役。後に同性愛を告白することを予言しているかのようなキャラクター。これには驚きました。あのキャラクター主演の映画を何か観たいなと思うほどのキャラクターでした。
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