RuiAuden

アリスの恋のRuiAudenのレビュー・感想・評価

アリスの恋(1974年製作の映画)
4.0
久々に鑑賞。やはり、スタンダードサイズで真っ赤な画面での「私、歌手になるわ」宣言からもう笑ってしまう。ロック好きでお気に入りのジョークを何度でも捲し立てるウザいマセガキ(スコセッシ自身の偏執的な性格を反映してると思われる)の「スレスレ」なギャグ描写。ウェイトレスたちのキャラ立ちぶり(ダイナーにおける狂気的な狂騒ぶり)。ハーヴェイ・カイテルのヤバさ(DV描写の生々しさはスコセッシの真骨頂)。目に焼き付くほどのジョディ・フォスターの凄まじい「美少年」ぶり。親子は冷静に考えればそれなりにハードな状況なのに、そう思わせない「あっけらかん」で愛嬌ある作風が心地良く、「深夜に定期的に観たい映画ランキング」ベストテン入り確実だし、噛めば噛むだけ味が出る(好きになる)であろうスルメみたいな映画。
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