とっても勇気をもらった作品。『女は度胸』でお茶の間の人気者になった藤岡直美さん主演。
妄想好き目立たない地味な実家のクリーニング店のかけつぎを手伝う独身女が、あるきっかけを境に逃亡とともに生き生きしだす。
冒頭の独り身の中年女性の孤独をお弁当の包も動物柄で出してくるこの技術でやられた。。。内田春菊もその役で出ている。
あの福田和子にヒントを得たお話ですがとにかく役者さんが全員上手い。
「捕まるぐらいなんやったら逃げなさいよ」
「ねえちゃんを頼むわ」
「友達って。。おらなあかんの?」
「お父ちゃんみたいに喜怒哀楽が激しい人ほど正直やねん」
「私はお姉ちゃんがずっと恥ずかしかったんや」
私も家族や仕事に悩み同じ関西大震災を体験した女性としてよく覚えてる。過去を捨てた女。過去にすがらず前しか見ない。突っ走るしかない。特に前半の妹との葛藤はリアリティあって好きだった。彼女にとって知り合いは家族しかいない。言われなくてもわかる。恥ずかしいとか、ウザがられてるこの感情。
クラシックな作りだけどこれだけ勇気をもらえる映画があっただろうか。
コバの音楽
今のように観光客がたくさん入る別府でなかった前の別府
そして狐踊りのラスト
逃げろ
それしか言えない。生き残れ。
藤山直美さんと山村紅葉は本当の京女。私の先輩。特に山村さんは本当に学校も先輩。あの二人から醸し出される独特の匂いが京女なんですよ。