甲斐てつろう

カラーパープルの甲斐てつろうのレビュー・感想・評価

カラーパープル(1985年製作の映画)
4.5
めっちゃ泣けるヒューマンドラマの傑作。

「罪人にも魂はあるのよ」

素敵な映画、古き良き雰囲気が心地いい。
主人公の独白で時々語られながら進んで行く展開によりしっかり状況を整理して感情移入しながら見れる。

虐げられた黒人女性が強く生きていく様子を描いた本作は流石スピルバーグと言わんばかりの美しさ。

俳優陣も演技がみんな素晴らしい。
登場人物みんなどこか愛らしく好きになれる。

独白のシーンの文章も独特で主人公の美しい感受性の豊かさを感じられた。
苦しい世の中でも懸命に生きる純粋な強い女性というものを感じられる。

たまに取り入れられる笑いも良いアクセントになっていた。

仲間と出会い少しずつ成長し強くなっていく様子を見ていくのが楽しかった。
どんどん自分を見つけて曝け出していく主人公を見る度に胸が温かくなった。

一生懸命に生きる人々が決して差別や今を呪わず支え合っていく姿を見て涙腺が緩んだ。
今を変えるためにはまず自分から変わらねばいけない、そんな強いメッセージを感じた。

最高でした、ありがとうございます。
甲斐てつろう

甲斐てつろう