甲斐てつろう

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズの甲斐てつろうのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今までと違ってかなり真面目。
シリアスな空気の作風になっていた。

しかしそれが良かったかと言えば正直そうは思えなかった。
雰囲気作りは上手かったと思う、敵のキャラが今までの感じじゃ通じない明らかにヤバいやつでまひろが負ける所までは良かった。

個人的にはそこからのいつもの2人のやり取りが逆にノイズになってしまったと感じた。

シリアスな空気が出来ていてそこから登場した前田敦子演じるキャラもかなりキリッとした人だった。
だからこそ2人のいつものやり取りが浮いてしまっているように見えた。

更にはプロ意識がない所を指摘され明らかに2人が悪いのに逆ギレする所は普通にイライラした。
しかも前田敦子を助けて"ありがとう、今まで悪かった"と言われた際に"合格〜"と言ったのは1のオマージュをしたいのは分かるが普通に「お前らも謝れよ!」と思ってしまった。
その後も別件での軽い感謝はあったもののどうしてもこの2人が絶対的のように描く作風がこの空気ではノイズに感じた。

冬村かえでのバックグラウンドも伏線が少しお粗末だなと思えた。
途中までは孤高の殺し屋だけど一生懸命さが可愛らしいギャップのあるキャラだなと思えていたが何の伏線もなしに唐突に"仲間が欲しい"みたいなキャラ付けがされて「そうだったの?」となった。
事前に言及はしなくても後から納得できるような伏線があれば良いもんだけどイマイチ納得できなかった。
そこからちさとに出会えなかったパターンのまひろって結論になったけど前述の件にノれてないので「こーゆー事やりたかったんだな」と思うだけだった。

それでもアクションやキャラ付けは相変わらず素晴らしいのでそこは十分に見応えがあった。
この監督はストーリーを構成するのは下手だけど雰囲気とアクションは上手いと思います。
ただ自分の肌には合わない人だなぁ。
甲斐てつろう

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