このレビューはネタバレを含みます
韓国ドロドロ映画が視覚による、鬱映画なら、この作品は精神的鬱映画だ
ヽ(´o`;
イラン人のお父さん!貴方は元将校だけあって、毅然とした態度を常に取り、凛とした表情でかっこよかった。
それに比べ警察官のクズっぷりが何とも頂けない。いや!この映画の構図を考えみたら、世界の縮図じゃないか!
イラン人を含めイスラムに対する迫害、弾圧、世界の警察官よろしく権力というナタを振り回す姿が、縮図を見てる気がする。愛息子を撃たれたお父さんの叫び声、助けたい一心でアッラーの神に祈る姿、自分はどうなってもいいから、息子は助けて!と神に祈る姿・・・。
結局、家を奪い奪われする姿はイスラムの土地を奪い奪われする姿が重なりあった紛争の縮図そのものだ。
あの家を巡っての争い・・・結局誰も幸せにはならなかった(;_;)
じわじわくる地味な映画だけど、もっともっと陽の目を見ていい気がする。
家族を守ろうと、守りきれず結局は一家不幸になってしまったが、お父さんは最後まで元将校らしく自分を貫いたんだね。