りょうすけ

天安門、恋人たちのりょうすけのネタバレレビュー・内容・結末

天安門、恋人たち(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「天安門、恋人たち(35mmフィルム)」

天安門事件に関係した学生たちが大人になっていく様を描いた青春映画。恋愛って自由にするはずのものなのに、それに囚われて生きていかなきゃならないっていうのが、ウブな感じがするし、中国映画っぽい。

彼らなりにやりたいことに明け暮れ、自由に生きていたはずなのに、過去に囚われながら生きている。これは別にこの時代に限ったことではないだろうが、「激動の時代」という設定に惹かれてしまう。

35mmフィルムで鑑賞すると、光の加減がデジタルとは全く違い、ノルタルジックに感じる。自分が生まれるより10年近く前の話だが、どこか懐かしさを感じる。

セックスのシーンばかりを描いていた様な印象を受けたが、多感な若者を描くにはがむしゃらなセックスが一番、しっくりくるのだろう。無我夢中で生きてるって感じがする。

中国の色んな街(一部ベルリン)が舞台になっており、美しい風景も堪能できて良かった。映像表現に長けた作品かと思いきや、内容も結構面白いところも魅力。
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