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高校生芸者の一のレビュー・感想・評価

高校生芸者(1968年製作の映画)
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一生分の“わかめ酒”って言葉を聞かされたかもしれないけれど、カラッとした頼もしい青春お色気コメディで楽しい。強かな水木正子の佇まいが素晴らしい。特に大人を見つめる冷ややかな眼差し最高。渥美マリ、八代順子、津山由起子の大映お色気要因の同級生巻き込んで、高校生芸者ギャング・オブ・フォーが花柳界を荒らし回る。最初はやっかみで彼女らを目の敵にしていた先輩芸者・長谷川待子がいつの間にか籠絡されて姉貴分になってるかんじもスゲー平和でイイ。が、終盤次第に散り散りになっていく芸者ギャングたち。青春の切ない終わりもしっとり描くストーリーテリング。70年代東映の温泉芸者シリーズ最終作『温泉おさな芸者』とセットで観たい。
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