うかりシネマ

キル・ビル Vol.2のうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『vol.1』のような執拗なまでの(オマージュというより)パロディは鳴りを潜め、チャプター1のようなオフビートなバトルが続く。四天王を被りなく描くとするなら象徴的な敵、豪奢な意味でのクライマックス、主人公を追い詰める搦め手、そして宿命の敵(あるいは裏切り者)とするのは必然で、どうしても後半はパンチが弱くなってしまう。
また回想や最終チャプターは観念的で、物語を終わらせるための論理に徹している。抗えぬ出自とそれを脱する変革の話は面白い。
前編と合わせて一作として観るなら文句なしの構成だが、分割された二作として観るとパワーダウンは否めない。