めしいらず

悪魔の追跡のめしいらずのレビュー・感想・評価

悪魔の追跡(1975年製作の映画)
2.4
キャンピングカーを駆って向かった休暇の途上で偶然に目撃した悪魔を崇拝するカルト教団の生贄の儀式。覗き見ていたことがバレて彼らから執拗に追跡にさらされる羽目になる。ただ昼間は信者とて普通の市民と同じ。だから追跡者とそれ以外との線引きが判らない。それぞれのちょっとした挙動に見える違和感。次第に町にいる全員が薄気味悪く見え始めてくる。常に監視され追跡されているようなこの精神的圧迫が本作の見所だろう。つとに有名な伝説のカルト映画ではあるけれど、オカルトものとしてもカーチェイスものとしても少し物足りなさを感じる。凶々しいオープニングと、点景として描かれている70年代風俗の空気感は実にいい。
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