ひまやこぞう

灼熱の肌のひまやこぞうのレビュー・感想・評価

灼熱の肌(2011年製作の映画)
5.0
○映画が始まってわずか2カット目。不意に現れるモニカ・ベルッチの圧倒的な裸体。「え、なに? サービスカット?」。いいえ、それは画家の夫の脳裏にある妻の姿だと映画が進むうちにわかってくる(わたしは後半になってやっと)。観る者の脳裏にも刻まれたあの裸体は、画家が執着するように、いつまでも消えない。きっと、数年経っても忘れまい。映画史上に残る裸体描写だと思います。助演女優さんが豊満系でないのも計算済みなのでしょう。
○たった2カット目にあれを持ってくる度胸。マノエル・ド・オリヴェイラ級の大胆さ。