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街のあかりのENDOのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
4.2
ブライス・ダラス・ハワードとキム・ノヴァクを足してアクを強くしたようなマリア・ヤルヴェンヘルミのファム・ファタルぶり、というか悪女。友達もいなくて上司からも無能扱いされつつ、カウリスマキの主人公は社会に出てからも勉強を続ける姿勢(今回は経営学)を崩さない。バーを仕切るドアが揺れるカットで過剰な暴力は省略される。その映画的な余韻。刑務所内で囚人達と話す時だけぎこちない笑顔を見せるヤンネさん。キッチンカーで働くマリア・ハイスカネンだけが彼を気にかける。そして唯一の救いとなる、ささやかに手を繋ぐことで。
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