ぬーこ

HOUSE ハウスのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

監督 大林宣彦
脚本 桂千穂
出演 池上希実子
   大場久美子

こんな映画あるんだ!めちゃくちゃで終盤笑った。めちゃくちゃなのに面白く、お化け屋敷体験というか怖さもちゃんとある
カルト映画と言われる映画は観ると意外と大したことないのも多かったけど、コレは本当ヤバい。映画館で観たかった。

夏休み、オシャレ(池上希実子)はイタリアから帰ってくる父と軽井沢の別荘で過ごすことを心待ちにしていた。しかし帰国した父は新しい再婚相手を連れてきた
納得いかないオシャレはファンタ達部活の友人を誘って亡き母の故郷叔母の家へ訪ねることにするのである。

低予算なのか東京駅や電車の中背景は絵やライトをぼやっと当てた感じが多い。丸く画面を小さくしてくアイリスアウト連発。そんな場面切り替え連発で途切れがちにはなるけどその分テンションの違うシーンが交互に出てくるのも違和感なく見られる。(というか違和感ありまくりの映画だから途中から何でも受け入れられるようになる)

亡き母を無音声の映画で友達に説明、他人事感のJKに今風を感じる。

婚約者を戦争で亡くし、そのまま結婚せずに故郷で一人暮らす叔母さま。戦争であんなに苦しい思いをしたのに現代人は我関せず青春を謳歌している。そんな戦争で一生を台無しにした世代の怨念が底にある気がした。ゴジラもそう。だからおちゃらけて昔戦争があっんだよと友達に軽く説明する主人公らは怖い目にあるのである。

キャラクターや街の人がデフォルメされてて面白い。ファンタは目撃者役
カンフーいくらなんでも強すぎるだろ笑
ピアノが一番怖かったかなあ、今はバラバラ系はやれないんだろうな。漫画チックにしている分怖さはマイルドになってるけど

○その他
東京役 故郷方面乗り場ってネーミング
ゴダイゴ、小林亜星、ふざけまくってそんなバナナとバナナになる尾崎紀世彦

2021.133
ぬーこ

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