すんむる

HOUSE ハウスのすんむるのレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
5.0
テレビ第1世代(1959年前後の生まれ)をターゲットに、監督がめちゃくちゃすり寄った映画

ウルトラQ・セブン
怪奇大作戦
仮面ライダー等の特撮
ドリフのようなコント
CM
カンフー映画
ディズニー映画
出崎アニメ(3連パン)
ストレートなあだ名=キャラ名
イージー・ライダーのようなサイケデリックアート

ビジュアルもだが
ワンカットが実写にしては短く、アニメ寄った作り

そんな中で自分が影響された無声映画、白黒映画
(例)亡霊怪猫屋敷
歌舞伎
の要素もふんだんに盛り込んであり
寺山修司の『田園に死す』のように、上手く剽窃で組み合わされた物凄い映画だった。

下手をしたら、『ナチュラルキラーボーンキラーズ』のような品の無い映画になりかけるところが
スレスレの所で、レベルの高い映画に仕上がっている。

黒沢清の『Cure』なんて、この映画のバスのシーンまんまだったり
実写・アニメを含め、後の邦画に多大な影響を与えている
是非、見て欲しい
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