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HOUSE ハウスのn0701のネタバレレビュー・内容・結末

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

継母を紹介される少女。
女の子は母を忘れて、新しく結婚する父も嫌だし、継母も嫌だった。

少女は継母と行く軽井沢への旅行が嫌で「おばちゃま」の家へ合宿先として向かう。

すると、先生が事故に遭い行けなくなる。

おばちゃまはかつてフィアンセがいたが、戦争で失い、孤独のうちに生きることを余儀なくされた。

おばちゃまの家では奇怪な現象が次々起こる。

井戸の中から生首が現れて、少女のお尻に噛み付き、スイカを口にすると目玉に変わりギロギラ睨む。風呂に入れば髪の毛が浮かび、薪は宙を舞い襲いかかる。おばちゃまが冷蔵庫に入っていったり、手を食べたり金魚を食べたり、骸骨と踊りだす。化粧台の前で口紅を塗ると鏡は割れ血が溢れ出す。布団と羽毛が襲いかかり、下着を脱がして姿を消す。ピアノを引いていた女の子はピアノに体を食われてしまう。徐々にいなくなっていく女の子たち。白猫と格闘し電飾に食われる女、血の池になった部屋の中で食われる女。

ファンシーなのに、すごい狂気の連続。

この家はおばちゃまの怨念そのものだ。
不遇により嫁ぐことのできなかった女の逆恨みがこれまで住んでいた家自体を呪い、家を訪れる嫁入り前の女を食べてしまうというもの。後から訪れた先生は家自体を発見さえできない。

だが、初めの女の子の父親の再婚相手は「嫁入り前の女」だったのだ。

おばちゃまの意志が乗り移った女の子は、父親の再婚相手を燃やし、家を引き継ぐことで物語を終える。

そうだ。

全く解決しないのだ。
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