Kuuta

ガープの世界のKuutaのレビュー・感想・評価

ガープの世界(1982年製作の映画)
3.3
母親役のグレン・クローズ、タックルが強烈なジョン・リスゴー。この2人が素晴らしかった。

オープニングとエンディングが上手さが印象的。ある意味オープニングとビートルズで主題は言い切っている感じ。

似たシーンのリフレインから家族の歴史を紡いで行く。前半フォレスト・ガンプ、後半ややシリアスな人生論。暴力に満ちた世界で、結局事故を起こすのは暴走車ではなく…という皮肉。悲劇と、割とブラックな喜劇。笑っていいのか不思議なバランスで、要素もかなり盛り盛りだが、ジョージロイヒルの軽妙なタッチがうまく機能している。歪んだ家族ものの雰囲気が、ちょっとアメリカンビューティーっぽい。

全体に女性観がかなり特殊。当時のウーマンリブへの反発が込められている?65点。
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