下手するとストーリーが停滞するてんこ盛りのギャグパートだが、みている側のツッコミを許さないほど素早くカットを切り換えて次へ次へ進んでいくのが美点。触手の化け物と戦う場面なども、巧みなモンタージュでCGの拙さを誤魔化すのが上手くて感心してしまった。
残念ながらギャグの7割はスベっている気がするが、語り手も捌ききれないほど兎に角小ネタの数をこなして、お笑いを数珠繋ぎにしていくサービス精神の旺盛さに好感が持てる。パンチや頭突きによって人体が変形するのを安っぽい特殊メイクで描写してるのとかもホントかわいい。
他にも、過去を回想するシーンを東映の任侠映画風にしたり、中間字幕の入るサイレント映画風にしたりと、これがそこそこ作り込まれた気の利く再現になっていて、そういう変に律儀なところが気に入った。
misonoの提供する主題歌「球魂~やる気・元気・その木の根っこ~」はいい感じの元気ソング。カラオケで他人の選曲と被らず歌いやすい女子パンクスって感じ。