本当に現実のシーンを映画にしたような、作り物感が無いストーリーが大好き。
社会の非情さを実感し、一つのミスでどんどん悪い方向に進んでしまうが、小さな親切や手助けや慈悲が救いになり、僅かな光となる。そんな事を思わされたし、誰にでもあって忘れてしまっている事を思い出させてくれる様な素晴らしい映画だった。自分も誰にでも親切にし、慈悲深くなりたいと思わされた。
余白があることも凄く良かった。結局ウェンディが救われたのか、ルーシーと再会できたのかはわからない。ただ、その結果が全てでは無くて、この経験の美しさを伝えているのでは無いかと感じた。
空虚な中に希望があるようなこの映画は、独特な魅力に溢れていた。