このレビューはネタバレを含みます
元々抱いていた印象とは違った。良い意味で。学校に関わる社会問題を提示してくる映画だと思っていたが、それだけで無く本筋はラブストーリーだった。「怪物」という題名と前半部分によるミスリードがあることで、前半からどんどん引き込まれるのが凄い。視点が変わる事で抱く印象は全然違うことも面白かった。
誰も怪物では無く、とても人間だったのが何より考えさせられた。善意が誰かを傷付けてしまうところもやるせ無い気持ちになる。母親と先生の視点を見るとより思ってしまう。自分がその立場なら同じことをしてしまうかもしれないし...正解なんて無いのかもしれないなと考えさせられる。
沢山の考察する余地があるのもとても好き。観終わった後も色々と考えてしまうし、心に残る作品だった。