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パリ、テキサスのCのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.4
映画館でやってたのでなんとなく再見。
やっぱりヴェンダースで一番好き。

家でのシーンにはやたらと所在なさがあって、車に乗って移動している時には安寧がある。場所を定めるとそれに縛られ始める、どこかに向かってる時が一番人生を肯定しやすい。

昔観た時は兄夫婦救いなさすぎるなって思ったけど、遅かれ早かれあの子と父・母の間には必要で訪れるべき機会だったからこれでいいのだと今は感じる。
あと、見る見られる視線・移動・ロケーションなど、映画表現を構成する重要な要素をしっかり意識し始めたきっかけはこの映画だった気がするな。
と観ながら思い出していた。
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