このレビューはネタバレを含みます
宮部みゆき原作の、サスペンス・スリラーかな。
念力放火能力をもつOLが社会の悪と戦います。
00年公開、監督は金子修介。
安いピカピカなトレンディドラマみたいな作りながらもゴア描写は意外にハードで、人体炎上や車の爆破シーンなどはさすが金子修介、秀逸な特撮シーンがてんこ盛りで楽しめます。見事です。
残念なのは脚本で、不自然なシーンと盛り込み過ぎな展開が大渋滞を起こして、全体がバラバラ。
更には初主演となる矢田亜希子、本作が映画デビューの長澤まさみ(初期型)、初々しい伊藤英明、吉沢悠、徳山秀典など、
覚えたセリフを言えただけで良しな危なっかしい演技が超ノイズとなって、まったく言葉が伝わってこない。
感情と表情とセリフが全部ズレてて、恐怖!
しかし00年代の映画は洋邦問わずに失われたミッシング・リンク感があってとても楽しく、掘り甲斐があります。