イーストウッドの中で一番好きかもしれない。
はじまりのシーンが最後に理解できたとき、すごく悲しくなって思わず涙してしまったけど、美しいシーンだなぁと思った。
「パーフェクトワールド」なんて一瞬のファンタスムでしかない、という意味にも受け止められたし、2人の時間は紛れもなく「パーフェクトワールド」だったという意味にも受け止められたけど、そのどちらであったとしてと、パーフェクトだったと思う。
こびりついた、根付いてしまった孤独のようなものを、分かち合ったことは、ブッチがフィリップを救っただけではなくて、ブッチ自身が救われていたと思うから、別の結末であれば良かったのに、と思ってしまった。
初めてふたりが手を繋いだシーンのフィリップの笑顔とか、ジェットコースター体験のシーンとか、思わず微笑んでしまうシーンもたくさんあって、だからこそ悲しい。感動した!とかそういう言葉だけで表すには物足りない感情が残った。
イーストウッドはさすがの貫禄と存在感だったけど、ケビン・コスナーが名演すぎた。あとローラ・ダーンも良かった。