青春!あの時代のアメリカの空気!!っていう感じの映画でした。
その空気感がとても良かった。
青春って煌びやかで、キラキラしてて…みたいなものではなくて(そういう部分も勿論あるけれど)むしろどっちかというと頭抱えて絶叫したくなるようなみっともない部分の方が圧倒的に多いんじゃないかと思うけれど、主役ふたりもまさしくそれ。みっともないと言いたくなる部分はめちゃくちゃあったけれど、間違いなく青春してた。
ただ、この話はふたりのラブストーリーではなくて、あの時代のアメリカの空気感の方が主役だったと思う。
観ていて、ワンスアポンアタイムインハリウッドを思い出した。
音楽も良かった。とにかく主役ふたりがよく走り出すのと、デヴィッド・ボウイが流れたりするので、全く違うシーンだし似てるわけではないけど、汚れた血を思い出したりした。青春はやはり走るんですかね。
しかし、完璧とすら思えるようなファントムスレッドのあとに初期作品のようなこんな作品つくってしまうポール・トーマス・アンダーソンはすごいなぁ。