なつみさんの映画レビュー・感想・評価

なつみ

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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

2時間半超えなので、なかなかの長さだけど、気にならないくらい良かった!

彼の作品すべてを知ってるわけでも、生涯を知っているわけでもなかったから知識としては足りなかったけど、そういう人でも映画音楽が好
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

今観てもオシャレなの、すごいと思う。レトロとかノスタルジックな感じじゃなくて、音楽も街も台詞もファッションもオシャレだなぁって思った。

一部と二部にわけるのであれば、二部の方が人気あると思うけど、や
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.3

なんじゃこりゃ?というトンチキJAPANっぷりがひどくて、ある意味清々しさはあった笑
東京駅と京都駅に一体どんなイメージを??

カオスすぎる。そこを楽しみに行く映画。
レモンのキャラが良かった。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.3

ヨルゴスランティモスで2つ目に観たんだったような。

色々衝撃的で、救いのなさを感じるけれど、皮肉めいたものを感じる。ラストのシーンをどう受け取るか、というのはあるかもしれない。

しかしヨルゴスラン
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コズモポリス(2012年製作の映画)

3.5

とても評価が低いけれど、結構面白かった。ただ、意味は理解できなかったけれど…
原作読んでないので何とも言えないし、的外れかもしれないけれど、なんていうか哲学的な話だなぁと思った。
ハイデガーあたりに詳
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

ヨルゴスランティモスの作品で初めて観たものだったと思う。
この世界の設定に、?ってなりながらも、そこから描き出される人の醜さと不条理さと理不尽さに、後味の悪さを感じながらも、面白さを感じた。
不穏にさ
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.8

色々と衝撃的だったけれど、時間とストーリーの衝撃度合のバランスがある意味良かった。

結構、「え!?」ってなるところがあって、まさにパンチドランクラブだった。
でもなんかヘンテコっぷりが愛おしさのよう
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

青春!あの時代のアメリカの空気!!っていう感じの映画でした。
その空気感がとても良かった。

青春って煌びやかで、キラキラしてて…みたいなものではなくて(そういう部分も勿論あるけれど)むしろどっちかと
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.5

ジャームッシュの作品で一番好き。
初めて観たときはDVDでだったけれど、今年ジャームッシュのレトロスペクティブがあって初めて映画館で観られて嬉しくて何回も行ったしパンフレットも買えて嬉しかった…

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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

ゆるさといえばゆるさ、ドライさといえばドライさ、だけどほんのり微笑ましいどころがとてもジャームッシュ!

3人が出会うまでのそれぞれのエピソードもらしさがあって面白い。
喧嘩のシーンでレコードを窓から
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

最後、なるほどこう繋がったかぁーという感じ。
なんてことないとある街のとあるホテルで起きた出来事といえばそれまでの話で、でも会話や街並みだけでワクワクする。
工藤夕貴が驚きの可愛さだった。可愛い。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.5

イーストウッドの中で一番好きかもしれない。

はじまりのシーンが最後に理解できたとき、すごく悲しくなって思わず涙してしまったけど、美しいシーンだなぁと思った。

「パーフェクトワールド」なんて一瞬のフ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

意味がわからなすぎてむしろ面白い。

けれど、よくよく思い返すとすべてがちゃんと繋がっていて、きちんとできていてそこも面白い。
最終的には「クー!」って言いたくなってしまう笑
時代を考えたら、この映像
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街の上で(2019年製作の映画)

3.8

本当なら去年公開の映画だったんだよなぁというのをじんわり感じた街やバーやライブハウスのシーンが良かった。

今泉監督の作品は、正直このシーンいるのだろうか?というような、長い会話のシーンが多いと思うけ
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アポロ13(1995年製作の映画)

4.2

現実のことの映画なんだから、結末はわかっているのに、最後のシーン、祈るように見入ってしまったし、応答があったとき泣けてしまった。

無重力の映像も、本人たちの帰る、という気持ちも、現場の人たちのめちゃ
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さらば!2020年(2020年製作の映画)

4.0

2020年をネタにしたモキュメンタリー。
「ブラック・ミラー」というドラマの製作陣だったので、ブラックコメディなんだろうと思いつつ、思っていた以上のブラックコメディで、よく出来たね、これ…!と吃驚した
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

三部作の真ん中だけれど、これから観たので印象深い。

ストーリーの設定は???っていうところが正直あるけれど、ストーリーよりも詩的な台詞とパリの街並みと色彩と全体の世界観が、この作品のすべてな気がする
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

5.0

これから先、元気がないときはこれ観ようと思える位、笑えたし元気が出た映画だった!大好き!

カウリスマキの映画で初めて観た映画だったけど、一発で好きになってしまった。ゆるくてシュール。悪がない笑い。
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波止場(1954年製作の映画)

3.7

エリアカザンについてや、当時の時代背景にもう少し知識を持ってから観た方が良かったかもしれない。

ギャングもの。マーロン・ブランドがはまり役すぎる。

神父さんの演説のシーンや、彼女に事実をつげるとき
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.2

今年早々、アップリンクで見逃した2019特集で観たのだった。

人にすすめられて観たけれど、とても良かった。あまりドイツ映画って観たことなかったかも。

なるほど、確かにカウリスマキっぽい。
夜のトラ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

はじまりの手紙のシーンが、最後まで繋がってくるところがお見事だな、と思った。そして泣けた。

お互いの良いところも好きになったきっかけも、今でも好きなところも全部わかってるし言えるし、それも全部本音だ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

思えばこれが2020年で一番最初に観た映画だったな。

総合的な感想のひとつは、「皆、おじいちゃんになったね」でした笑
それはスコセッシの観点から見てもそう感じた。
でもそれは役者陣のご年齢も含めて当
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

繊細だけど、まさに燃ゆる炎のように熱くて、
繊細だけど、決して儚さとか脆さのようなものは感じない、不思議な感覚の映画だった。

大きなテーマで括ってしまうと、同性愛とかこの時代の女性の不自由さとか求め
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.5

リトルジョーの花粉を吸えば幸せになれる、かも?なお話。ホラーなのかな。

グロいシーンはないけれど、色彩と音楽でゾワゾワさせる。逆に怖いかも。
おかしくなったのは、花粉を吸ったひとたち?自分?
脳は幸
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

これぞ青春!って感じの映画だったけど、恋愛より自分の在り方、がテーマな気がする。

ただただボルダリングが好きで、ただただボルダリングしている小寺さん。
と、そんな小寺さんに惹き付けられるまわりの人た
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.2

優しいお話だった。
難民問題という重くて苦しい問題がテーマだけれど、それから目を背けてはいないけど、そこが主軸になりすぎるわけではない、カウリスマキらしい、例えるなら温かすぎず冷たすぎない、ちょうど良
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

5.0

静かな情熱、みたいな感じの、大人のラブストーリー、だと思うのだけれど、大人のって言ってしまうと、スマートっぽさをイメージしてしまうかもしれなくて、そうじゃなくて大人のいじらしい感じ…うまく言葉にできな>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

初めて観たとき、とにかくお洒落でカッコ良くて、白黒なのがまた良くて、なんだか写真集を観ているみたいだな、あととにかくエヴァがカッコいいな!位に思っていた。なんかよくわからないけど、なんか好き!という印>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.8

博士と彼女のセオリーのふたりがまた共演だなんて、観ないわけにはいかないうえに、これは映画館で観なきゃいけないのだな!って思って映画館で観て正解だった。

空がテーマなので、本当に空の映像が綺麗。これだ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

韓国映画や文化に詳しいわけではないので、もう少し知識があったらよかったかな、とは思ったものの、これは完全にネタバレなしで観に行った方がいい。
そうして観に行って、本当に面白かった。展開とテンポの良さが
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mellow(2020年製作の映画)

4.5

今泉監督作品は、愛がなんだが初めてで、愛がなんだが自分の中で、残る作品だったので、他の作品も観てみたいと思って観てみた。テーマは片思い。

愛がなんだもそうだったけど、今泉監督の恋愛映画は、ラブストー
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.6

おそらく、初めてマレーシア映画を観た。
こんなにも言語や宗教や文化や人種が混在している国なのか、と驚いた。

その混在がポイントで、色々話に絡まってくるけれど、軸としては恋愛、親子愛、家族愛、友情…つ
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.2

デヴィッド・リンチの作品を沢山観てるわけではないので、他と比較できないけど、ロードムービーとして、とても良かった。

自然豊かな映像も、雷雨にあってただそれを避けて眺めるしかできないところも、寝っ転が
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

テンポよくて、ストーリーも微笑ましくて、なんだか観終わったあとほっこりする。

マックスは天才というより変人だと思うけど、自分の信念やラッシュモアを愛する気持ちの強さは、なんていうか、憎めないキャラだ
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ディレクターズ・カット JFK/特別編集版(1991年製作の映画)

3.8

長い、とは正直思ったけど、必要な長さというか、しんどい長さではなかった。

事件の本当の映像も使われるので、リアリティや緊張感がある。
一応映画としてフィクションだとわかっているけど、どこまでがフィク
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

3.8

たぶん、これ以上に笑えてくだらない!と思えるゾンビ映画はないだろうと思う。

いやもうグロいシーンもあったけど、やっぱり笑っちゃう。THEB級映画(褒めてる!)

見終わったあと知ったけど、まさかのピ
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