チェンかもしれない

パーフェクト ワールドのチェンかもしれないのレビュー・感想・評価

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)
4.8
この世にパーフェクトワールドはあるのか
ブッチが犯罪者じゃなかったら……でも犯罪者だからこそ築けた友情ってのもあったと思うな

イーストウッド監督 やっぱり素晴らしい 素直に心に響く映画を作れる監督って少ないよね 今作はイーストウッドとケヴィン・コスナー、フィリップ役のローサーくんじゃないと絶対出来なかったと思うね
根っからの犯罪者で父親がいなかったブッチ
母親の宗教のせいで「アメリカ人らしい楽しみ」をしたことの無いこちらも母子家庭で育ったフィリップ ブッチがフィリップをただの人質じゃなくて相棒として一緒に旅をするってのもいい!
アメリカの典型的な親父を描いていて新車、車にこだわったり、時には拳で言うことを聞かせたり でもブッチは正義感が強く子供を殴るやつは死んでも当然だと思ってる 自分が親父を持っていなかったから んーー、犯罪者だけどすごいいい「理想の親父」なんですよね タバコが似合いすぎ

イーストウッドもケヴィン・コスナー程出番はないが、渋くかっこいい こちらも「アメリカ人」な署長を演じています FBIの奴がローラ・ダーンに手を出そうとした時 セリフをバチィッと決めるとこが最高にイーストウッドで良かったです笑笑
特殊車両とか拡声器が上手く使えなかったりと作品の清涼剤にもなってました

ラストが最初にも繋がってくる 泣いてしまう人も多いんじゃなかろうか
イーストウッド作品の中でも埋もれてる気がするんだけどマジでおすすめの1本
俺のオールタイム・ベストに入れたい