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神に選ばれし無敵の男のotomのレビュー・感想・評価

神に選ばれし無敵の男(2001年製作の映画)
4.4
嵐の前の静けさの如く。ヘルツォークっぽい火山的ロケーションで潰されてるカニ、カニ、カニ。ユダヤ人は蟹食わないらしいけども、なんでこの描写なのかは良く分からん。呆気ない幕切れながら、広く英雄視されてる事実は世界のユダヤ人を救う1/36の正義の人+αって事なんだろう。「神がいたらこんな世になっていなかった」とティム・ロス。現在を刹那的に生きる人、人、人。そんな世界の中だからこそウド・キアーの賞賛する粋って概念は結構大事なのかも知れないな。ピアノ協奏曲3番の第一楽章は映画でよく使われてるけど第二楽章ってのは初めてで、なかなか。地味だけど良作。
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