カトマンズの掟

青春を吹き鳴らせのカトマンズの掟のレビュー・感想・評価

青春を吹き鳴らせ(1959年製作の映画)
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【1960年・お正月映画(日活)】
水原弘のヒット曲『黒い落葉』を映画化。

麻薬中毒から復帰したサックス奏者・通称山七(岡田真澄)、それを弟分のマキ(和田浩治)は喜んで迎える。
山七の才能に嫉妬したボスの大沼。マキの恋人道子(稲垣美穂子)を犯して自殺に追い込む。それを山七が犯人のように装わせてマキに山七を殺すように煽った...
普通の歌謡映画かと思ったら意外とシリアスな話じゃん。(何故か当たり前のように拳銃が出てくるし)

もちろんジャズ演奏も楽しめる。水原弘は山七の昔の音楽仲間役で出演。ペギー葉山の『爪』いい曲。

当時の雑誌によると、ボスの大沼役には宍戸錠が充てられているが、別の俳優だった。心底嫌な奴だったから錠さんじゃなくてよかった。
同雑誌では和田浩治の扱いが大きいが、実際の主役はあくまで岡田真澄という印象。デビュー直後の和田浩治を売り出そうとしていた時期だったのだ。