ちろる

バグズ・ライフのちろるのレビュー・感想・評価

バグズ・ライフ(1998年製作の映画)
3.6
ピクサーの長編アニメーション、トイストーリーの次に描くのはなんと虫の世界!?
働く者たちと、それを搾取する者
そんな、虫たちの悪きシステムがはびこるこの自然界に一石を投じた?物語。

まるでアリとキリギリスを思い出すお話ですが、働くのはアリたちで、搾取するのはホッパー率いるバッタ軍団。
アリたちはホッパーたちに食べ物を収穫して納めなければならない。

これをなんとかするのは、いかにも!ってかんじのヒーローではなくて、なにかと失敗ばかりの主人公フリック。

このフリックのミスからバッタ用の食料が川に流される事件が勃発。
責任を感じたブリックがバッタをやっつけるための用心棒を探しに行ったと思ったら、今度はへんてこなサーカス軍団を連れてきてしまうというやれやれという始末。
でも、このフリック不貞腐れることなく、諦めないでなんとか仲間を救おうと頑張る。
メッセージとしてはとてもシンプルで、
失敗繰り返しても、何度繰り返しても諦めなければ道は開けてくる事をフリックから学ばせてもらえます。

ストーリーはものすごくシンプルで目新しいものはないですが、この作品の魅力はなんと言っても個性豊かな虫たちのキャラクターにある。

太っちょ芋虫
心配性のアリの王女様
それにホッパーのヘタレ弟
などなど・・・

まるで人間のように個性豊かで愛おしい彼らの会話のやりとりもクスッとさせられる。

そんな彼らの大奮闘にハラハラドキドキしたり、ワクワクしたり、最後までどうなるのか分からない展開がさすがピクサー。

アリのような小さな生き物にもちゃんと社会があって、ちゃんと頑張って生きている。
そんな彼らが一致団結して自分達の権利を勝ち取る姿に元気がもらえる作品に仕上がっている。
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