takato

コンチネンタルのtakatoのレビュー・感想・評価

コンチネンタル(1934年製作の映画)
4.1
 ちょうどアステアとジーン・ケリーについての本を読んでたので感慨深い。52年の「雨に唄えば」、53年の「バンドワゴン」で頂点を極め感がある二人だが、そっから早くも衰退の道を歩み始める。底抜けに明るい、陳腐だが楽しい夢の世界はアステアは20年ほど、ジーン・ケリーは10年ほどしかなかったと思うとその対比に想いをはせざるをえない。


 とにかく身体全体のエネルギーが凄いジーン・ケリーに対して、どちらかというと優雅さと軽やかさで秀でるアステアの違いも面白い。本作ではタップがノリ出すとまるでモダンジャスのフリー演奏のドラムのような高揚がある。体全体より足の動きが素晴らしい。それにしても想い人を追っかけるのって今見ると完全にストーカー…。
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