エビスビールが飲みたくなる映画と言えばこれ。(ビール嫌い)
舞台は戦後のオーストリア、ウィーン。
ドイツに占領されたが、その後アメリカやイギリス、フランス、ソ連の駐留軍が入り、分割統治されていた時代のお話。
●アメリカからやって来た西部劇作家の男ホーリー。
●死んだはずの男ハリー。
極端な陰影表現はドイツ表現主義映画からの影響と言われている。(イメージは『カリガリ博士』)
画面が斜めに傾いているのは故意的な演出だが、やっぱりみんな不自然に感じたようで、監督は分度器をプレゼントされたとかされなかったとか…。
歴史の浅い国アメリカが長老の国々ヨーロッパを占領していることへの皮肉。
そして何よりもラストシーンが素晴らしすぎる。このためだけにでも、映画ファンならぜひ見ておきたい必修科目。