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第三の男の遊のネタバレレビュー・内容・結末

第三の男(1949年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いつ出てくるんだ、いつ出てくるんだ、あなたを観にきたんですけど!!ってお預けを食らい続けて 満を持して 上がりに上がったハードルをぶち超える登場をかましてくれるオーソン・ウェルズ パリ、テキサスのナスターシャ・キンスキーとタメ張るレベル ほんとうに 脚本も監督も超S級のあなたが役者としても超Sをやってこられたら...そりゃみんな嫉妬も妨害工作もしちゃうわな、、、ダメだけど

小さい頃うちの近くによく来る移動販売のパン屋さんがこの映画のオープニングテーマをずっと流していたので、その曲はおれの中で「美味しいパンが近づいてくる」という唯一無二のワクワクする感情と完全に結びついていて 映画を観てる間ずっと幸せな気持ちだった そんなに楽しい話ではないはずなのに オーソンウェルズの存在そのものが幸福でもある

最後の螺旋階段を登ろうとする演技の気迫、シェイクスピア出身ということがよくわかる

クライマックスの雰囲気、伊坂幸太郎のゴールデンスランバーを彷彿とさせる 謎の第三の男を探す、という筋も伊坂っぽさがある すなわち大好き
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