おもろい。
いかにもな職人が手際良く、かつ繊細に作り上げた代物といった印象。
傷や汚れ一つない、綺麗な作品です。
全体的には三角関係×ミステリーノワールですけども。
中盤までのマクガフィンがとっても効いていてそそります。
後半からは善悪の問いについて考えるのを諦めた頼りない主人公のふらふらっぷりが、いかにもダメ男感が出ていい。
そんで極め付けは映像美やと。
白黒のコントラストといい画面のシンメトリックといい、ダッチアングルといい、クローズアップといい、なんか映えてるんですよね。
幾何学的な構図の作り方は絵画のキホンですから、かなり意識してやってると思いました。
第三の男が登場するシーンは痺れましたね。
かっくいい。