第二次世界大戦後の荒廃したウィーンが舞台。
作家のホリーマーティスは、親友のハリーライムから連絡があり、仕事を手伝って欲しいとウィーンまで呼ばれる。
ウィーンに着いたホリーは、直前に交通事故で亡くなったハリーの葬式に参列し、そこで警官のキャロウェイ少佐と話しをし、ハリーの死因に興味を持つ。
事故現場の目撃者の門番と話しをすると、事故現場にいたのは友達と医者と。そして、もう一人・・。
ハリーの恋人のアンナと、ハリーの真実を調べていくと、ハリーは・・。
さすがに最高傑作と言われてる作品で、荒廃したウィーンの背景も、白黒ながら灯りのコンストラストが素晴らしく、夜の街並みが印象的で、特に地下の下水道を逃走するシーンは、後の作品に影響を与える程、スリリングな画像になってます。
ホリー役のジョセフコットンも、単なる仕事に溢れた作家なのですが、段々と正義感と友情に左右され、苦悩して答えを出す感じが見事でした。
オーソンウェルズは、後半からの出演なれど、黒幕的な立場で。特に地下の下水道でのシーンは、ある意味カッコ良さまで感じました。
推理系のサスペンス作品として、文句なしに面白いですね。
ちなみに、私の亡父が一番好きな作品で、小さい時に観た頃は全く解らなかったのですが、今になって観ると良く理解出来ました。