ゴン吉

座頭市喧嘩旅のゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市喧嘩旅(1963年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合抜刀の名人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第5弾。
勝新太郎が主演、藤村志保がヒロインを演じ、島田竜三、藤原礼子、丹羽又三郎、吉田義夫、沢村宗之助らが共演。
音楽は伊福部昭が担当。

江戸の豪商の娘・お美津(藤村志保)はお屋敷勤めをしていたが、殿様に手篭めにされそうになり逃げ出して藩士たちに追われていた。道中でお美津と出くわした座頭市(勝新太郎)は、江戸まで彼女を送り届けることに。しかしお美津は、座頭市が目を離した隙に、礼金目当ての女(藤原礼子)や駕籠留(吉田義夫)、さらには下妻一家(沢村宗之助)に連れ去られてしまう..... 

盲目の渡世人である座頭市を中心に様々な人たちの思惑が描かれている。 
ゴジラのテーマ曲で有名な伊福部昭がシリーズ第1、3、4作目に続き、本作でも音楽を担当しており、作品に重厚感を醸し出している。
縁あって道中を共にすることになった座頭市と大店の娘の想いが交差しながらもすれ違い、再三、娘が捕まりヒヤヒヤさせられる。
クライマックスでは、二人がヤクザの抗争に巻き込まれ、座頭市の凄腕の八重斬りが炸裂する。
「どっちを向いても生かしておけねえ野郎ばかり」
「いいカミさんになってくれ」 

2024.1 BS12で鑑賞
ゴン吉

ゴン吉