オーウェン

トム・ヤム・クン!のオーウェンのレビュー・感想・評価

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)
4.1
「マッハ」で世に出たトニー・ジャーが、それを上回るアクションを送り出してきた。

このときは間違いなくアクションスターの後継者的存在だが、トニー・ジャーの物語は悲壮感を相当に感じる。
なので覇気という点では誰よりも上だろう。

その代わりにパターン化されているのは気になる。
倉庫内でのバスや電車の置物。その中をバイクやスケートボードに乗り、蛍光灯で攻撃してくる連中。
ここに入った時点でジャッキーがやるようなアクションが想像できてしまう(笑)

だが心配はない。新たな名場面の誕生は、らせん状の階段を上りながら50人近くとのアクションをこなすシーン。しかもこれをワンカットで一切の休みなく行う。

大体10分ぐらいだろうか。トニーの息遣いがどんどんと激しくなっていくのが手に取るように分かる。
通常こういう疲れというのはあまり映画で見せないものだが、それが逆に本気度を高める。トニー・ジャーだからこその演出だ。
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