よっしー

ヨーロッパ一九五一年のよっしーのネタバレレビュー・内容・結末

ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「ヨーロッパ一九五一年」

息子の死をきっかけに貧困家庭に施しをするようになった母親の話。慈善事業もやりすぎたら第三者目線からは狂気じみているように見える。

実際、精神病院に送られてしまうのだから恐ろしい。神を信じる者からしたら、息子を亡くしたことも何かしらの罰だし、それに報いるために善行を尽くそうとするのはわからない話でもない。

だけど、夫はなんであそこまで妻のことを認めてあげようとしないのか。罪滅ぼしに善行をしているということを分かっていながら、妻もなぜ最も深い話を夫にしないのか。行動原理が不思議。

主人公夫妻は結構金持ちだったし、金を持っていると下々のこと、皆んなで協力して生きていくことを忘れてしまうというブルジョア批判なのだろうか。

映像面ではそこまで目立ったものはなかったけど、イングリッド・バーグマンはスラッとしていて美しかったし、内容も普通に面白かった。
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