息子を亡くした母親の哀しみに端を発し、家族、貧困、労働問題など当時の様々な社会問題を掘り起こしていく密度の高い哲学的な作品。
イングリット・バーグマンの凛とした表情は美しいだけでなく、意思の強さが感…
ローマに住む女性が主人公。彼女はある出来事をきっかけに、人生の意味を見つけるために貧しい人々を助けることに専念するようになる。映画は、彼女が様々な人々と関わりながら、自分自身の再生と成長を経験する姿…
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右派から左派への転向を描いたロッセリーニの不条理劇。主演のバーグマンが最終的に自ら滅ぼして『奇跡の海』のエミリー・ワトソンみたいなボロボロ姿となるのを最後まで見届ける事が可能な映画。
ロ…
製作はカルロ・ポンティ、デ・ラウレンティス。ロッセリーニの原案を、ロッセリーニ、サンドロ・デ・フェオ、マリオ・パンヌンツィオ、イーヴォ・ペリッリ、ブルネロ・ロンディが脚色した。
バーグマンは商社マン…
第三次世界大戦が起きませんように
皆が手を取り合う平和への希求…万人を愛する隣人愛が世界を救う人と人とのつながり(とそれを邪魔する社会)
子供は天使。大きくなったら何になりたい?泥棒。労働は尊く…
1951年イタリア。アイリーンは息子を亡くす(社交生活に忙しい母とのすれ違いによる自死のよう…)
意気消沈の彼女が見いだしたのは他者への愛。夫や母の心配をよそに、貧しいものたちが暮らす町へ頻繁に出…
印刷機のクロスカッティング
やっぱり自分の中でフランチェスコに思い入れが深いのか、またフランチェスコのことを思い出した。
観客の中にある「抑圧された善意」みたいなものを慰めるように肯定するのが「神…
すごすぎた。
混乱する戦後に、息子の死を受けて「"今ココ"に注ぐ愛」を獲得した女の旅路。
狂気と正気は誰の物差しか。
悪いのは社会で、主義も宗教も頼れないとき、本来自分が持っている「愛の総量」を…
2024/10 自宅にて
冒頭、事件が起こるまでの画面の連鎖は瞬間的にウォルシュを超えるほどの速度に達する。このロッセリーニの天才的な編集術は何度も見直さねばなるまい。
そうして息子を失った直後ベ…