ユースケ

アイアンマン2のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンマン2(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アークリアクター(胸の光るヤツ)の動力源であるパラジウムに体を蝕まれ余命わずかなトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)に熱い思いを寄せる二人のヴィランが迫るMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第3弾は、トニー・スタークが元気がなかったり、【アベンジャーズ】絡みのエピソードがノイズだったり、前作と比べるとちょっぴり盛り上がりにかける一本。

とりあえず、流れるようなプレゼンとジェームズ・ブラウンばりのステップを披露するも、どう頑張ってもB級トニー・スタークになってしまう死の商人のジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)とこだわりの電撃鞭を活かせずあっけなく散り、こだわりの役作りが台無しのマッドエンジニアのイワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)というトニー・スタークのダークサイドのような二人のヴィランですが、どうにもこうにも三下で自分の事で頭がいっぱいのトニー・スタークには全く相手にされなくて残念。

みどころは、スタイリッシュなスーツケース型のアイアンマンスーツ、ゴリゴリに武装したウォーマシーン、陸海空軍に海兵隊の揃ったハマー・ドローンなど、前作からパワーアップしたメカニカルなガジェットの数々。

更に、【パルプ・フィクション】を思わせるランディーズ・ドーナツでニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)に説教されるシーンや【ロボコップ2】へのオマージュを感じさせる世界の失敗アイアンマン映像など、小ネタも要チェック。

わがままボディを強調したスキンスーツ姿のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)のルチャリブレは必見。メインウェポンがジャック・バウアーの愛銃USPコンパクトとジェームズ・ボンドの愛銃ワルサーPPKなのもたまりません。

ちなみに、テレンス・ハワードからドン・チードルにキャスト・チェンジしたトニー・スタークの相棒のローディことジェームズ・ローズ中佐の登場シーンでトニー・スタークが「君が来るとは」と問いかけるとローディが「呼ばれたんだ 何も言うな」と答えるシーンはアドリブです。