#48 アンソニー・クイン大会
ネタも脚本もいいのだが、いかんせん、監督(スタンリー・クレイマー)も、音楽(アーネスト・ゴールド)も、生粋の「社会派」なので、コメディに徹しきれなかった、残念な「アメリカ映画」。
アンソニー・クインも徹底してイタリア人になりきっているが、コトバが英語なので、これまた、”イタリア喜劇”になっていない。
もし監督がフィリップ・ド・ブロカあたりで(フェリーニだったら最高だが)、音楽がニノ・ロータかモリコーネだったら、映画史に燦然とかがやく戦争コメディになっていただろう。