松岡茉優

喜劇 各駅停車の松岡茉優のレビュー・感想・評価

喜劇 各駅停車(1965年製作の映画)
4.4
かなりの佳作。めっちゃ面白かった。機関車の運転手である森繁を定年退職させるために、どうしても相性が合わない三木のり平がペアを組まされる。
序盤、岡田茉莉子が運営してる飲み屋で森繁と三木のり平が喧嘩するところから最高。グラスを100円で買い取って、怒りのあまり思いっきり床に叩きつけるのは笑った。オープニングで汽車と新幹線がクロスするショットがカッコいい。森繁が「昔の人間」であることがさらっと暗示されててなお良い。
夜、川を見つめる岡田茉莉子の頸…うっ、美しい…。終盤の下りがちょっと長い気もしたが綺麗に終わったのでよかった。三木のり平が焼け酒して項垂れるのわかり過ぎて辛い。白いスーツがよく似合ってる。
森繁の妻役である森光子が猟銃を森繁の首に突きつけるのもおもろい。子供がいない夫婦を悲観的に描かないのも良かった。「〇〇(人の名前)が殺されたの!」と森光子が叫び、「本当か?」と森繁が駆け寄るとウサギの死体があるのもそんなに笑えないが捻ってる。その後、猟銃を持って山へ走る森繁には笑った。
松岡茉優

松岡茉優