ちろる

乱暴と待機のちろるのレビュー・感想・評価

乱暴と待機(2010年製作の映画)
3.6
頭のおかしい人の変態なお話が好きな人にはオススメの、ハチャメチャ本谷ワールドの映画です。

足の悪いおたくの山根と、恋人でもなく兄弟のふりをして山根と同居するナナセ。
そんな2人の隣に越してきたナナセの高校時代のクラスメイトあずさとその旦那…

山根を演じる浅野忠信がやばい。
気持ち悪さも、危なさも一挙に引き受けた演技が、この頭のおかしそうなストーリーをコメディにしてくれた。

そしてあずさ役の小池栄子。
この人ってなんでグラビアから始めたのさ?ってぐらい私は彼女の演技が大好き。

4人しかいない登場人物しか居ない中、唯一一番常識人だからというのもあるが、彼女が劇中でどんなに暴力を、ふるおうが、泣きさけぼうが、どうしても彼女側についてしまいたくなってしまう。

愛しすぎて好きってだけよりもっと近くに居れる確証が欲しい。
好きと嫌いは紙一重というなら、愛しいと憎いは紙一重のはずなんだよね…

ナナセも山根も勝手にしてほしい変態同志だけど、2人の気持ちもわかっしまう私も予備軍?なのだろうか。
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