監督が原作者の司馬遼太郎と長い親交があった事や、原作に惚れ込んでいた事などから、その想いは作品の中にあふれているのだが、その強い感情が少し空回りしてしまっているのが残念。
出来るだけ原作に忠実にと考えたのだろうが、一本の映画にするには盛り込みすぎで、もっと大胆なカットや変更をして整理すべきだった。
キャラの掘り下げを考えると登場人物も減らして主要人物にフォーカスした方が感情移入しやすい。
ラスト付近の秀吉との問答は素晴らしいシーンで記憶に残る。
売りだったCGを使った当時の町並みなどはさすがに今見ると不自然だが、当時としては頑張ったほうか・・・