2009/2/15鑑賞(鑑賞メーターより転載)
女性9人の話題が連なるオムニバス形式に、全編を通したやや暗めの映像。監督が「彼女を見れば～」、製作総指揮が「バベル」の人という特徴が非常によく出ている。劇的な事も起こらず地味ではあるが、それぞれの状況に置かれた女性たちが抱える不安がじんわり伝わる映像の作り方はさすが。各話が「え、ここで？」という感じでプツッと切れるのは足りなさもあるが、かえってその後を想像させ、目で観るよりも頭の中で膨らむ構成になっているのも巧い。各話の登場人物が部分的に重なり、こういう悲喜は間近にいくつもあることも感じさせる。
