The Bourne Ultimatum：ポール・グリーングラス監督、トニー・ギルロイ、スコット・Z・バーンズ、ジョージ・ノルフィ脚本、ダグ・リーマン製作総指揮、マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、ジョアン・アレン出演、オリヴァー・ウッド撮影、ジョン・パウエル音楽、2007年作品。原作はロバート・ラドラムの小説「最後の暗殺者」。
久しぶりの再鑑賞。3部作の完結編これはヤバい！！まさかここまでハードなアクションメニューが盛り込まれているとは！！ここまで伏線回収されようとは！この作品を観終わるとけっこうな満足感とそれなりの説得力を感じてしまう。まるで3作が別々のタッチだった事が意図的であるかのようにさえ思えてしまう。なるほどシリーズ3作セットで絶賛する人が居るのも頷けると言うか・・・。おそらく3作別々のタッチは最初から意図したものではないだろう。
前作に引き続き細切れのカットや揺れるハンディカメラも健在。さらに音響効果と音楽が凄まじい。アカデミー賞を受賞した音響効果に加えて音楽もいいと思う。特にパーカッションをはじめとするリズム隊のオーケストラがバリエーション豊かな激しいリズムを奏でいる。アフリカンな細かなパーカッションの連打で唸りを上げ高揚感を高めて行き、要所で腹に響くような重低音を含んだ打撃音が炸裂する。この効果音に近い音楽が、銃声やクラッシュ音等と巧く絡み合い全体的に豊かなサウンドを成していると思う。もちろん映像とのシンクロも抜群だ。
今作はボーンだけでなくニッキーも随分アクションに参戦していた。カーアクションも凄まじかったが、特にモロッコ市内のバイクチェイスから屋上をビルジャンプを交えながら迷路のように室内外を巡って走り回るシーンは印象的だった。
1、3、2の順に好みかな(笑)また観たいと思う。
