クレミ

ボーン・アルティメイタムのクレミのレビュー・感想・評価

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)
4.2
胃炎で会社を休み、痛みに耐えながらボーッと画面を見つめて鑑賞する状態で高速カット+大げさな手ブレのアクションシーンは悪夢のようでしたね。相変わらず何が起こってんのかわからん画面作り。
シリーズ重ねるごとに面白くなる良い例でした、ボーンシリーズ。

自分以外さえも指示だけで捕まらないように動かせてしまうボーンさん。記者やニッキーを逃がすシーンにこのシリーズの醍醐味が詰まっている。

ボーンがCIAの包囲網から逃げ切るシーンでも、ボーン視点ではなくCIAがボーンの神出鬼没っぷりに振り回されてアタフタする視点から描かれているのがまた面白いのかも。人間離れした能力を持つジェイソンボーンの予測不能な動きがより盛り上がって見える。

スプレマシーのラストシーンを繋げてくるのカッコ良すぎてシビれた。

「水」が全てのシリーズで重要な意味を持っていて、今作でも過去、現在、未来と関わってくる。
ラスト、過去や現在のしがらみから解き放たれたボーンが新たな自分を手に入れて泳ぎだすシーンはまさに自由と広大な世界への一歩を表していて最高。
石川淳の「鷹」のラストシーン思い出した。笑
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