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ファイト・クラブのもつのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.9
サブリミナルってこわい。
やたら絶賛される映画ですよね。そこそこバイオレンスだし、暗いし、好きな映画とは対照的だったけど、意外にも楽しめました。

まずエドワードノートンの凡人感と対比的なブラピのカリスマ性ね。憧れる!筋トレしよっ!てなるw

作中でもノートンの憧れのような存在としてブラピが描かれていて、まるで観ている人と同じ視点で描かれてるよう。急に主人公が画面に向かってしゃべり出すし、明らかに意図して全体通してメタ的な構造。

ストーリーは出会った二人が物質主義的価値観からの解放(?)、生の実感(?)のためにファイトクラブを作ってヒャッハーする映画…と言っては語弊がある気がする。後半カオス。

メタ構造とかサブリミナルとか、とにかく遊び心がいい。おしゃれ。
メニューで「違う映画じゃんこれ」とか
「あれ?映像乱れるけどディスクだめになってね?」とか
なんというレンタル店泣かせw

あと個人的な見解。テーマは「否定」だと思う。主人公が腐った価値観を否定し、さらにまたそれにNOを突きつける場面があって…。主人公たちがファイトクラブを作って社会を否定しようとしたように、作者も「ファイトクラブ」を作って社会を否定するけどそのファイトクラブをも否定してるような…あ、これよくわかんねえわw

一言で言うならくそくらえ。
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