shupette

悪人のshupetteのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.7
ひゃー、すげーよかったよ。妻夫木くんも深津ちゃんもよかったけど、柄本明と樹木希林が尋常じゃない演技を見せているので、わたしの心は震えました。
「怒っても仕方ない」「怒りをあらわにしても何も変わらない」わたしはそう思って、めちゃくちゃ頭にきても、それを相手に伝えることはほぼないのだけど、それって真剣に生きてないってことかもしれないなぁ。
柄本明みたいに、スパナを持って相手にぶつかるくらいでいたい。
樹木希林みたいに、怖い思いをするのがわかっていても、正面切って事務所に乗り込んで思いを伝えるくらいでいたい。そんな風に思いました。
それにしても満島ひかりちゃんと岡田将生くんはなぜこの映画に出た?
満島ひかりちゃんはバカで浅はかな(そしてごく普通の)女の子であっさり殺されちゃうし、岡田将生くんはバカで軽薄な(そしてボンボンの)大学生でびっくりするほど腹が立つ役です。
モロ師岡がいちばんいい役だったかもしれない…。
加藤ミリヤの曲が浅はかな女と軽薄な男がドライブ中に聞く音楽として描かれていたので、それでいいの?加藤ミリヤ?とも思いました。
あと、時代が上手に描かれてた!!まだガラケーがメインストリームなんだけど、一部のお金持ちとか流行り物好きだけがiPhone持ってる感じ…。この映画だと、ボンボンの大学生岡田将生くんだけがiPhoneユーザーで、他の人たちはみんなガラケーで出会い系やってました。
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