「親子愛と海の設定を活かした大冒険！」
さすがのピクサーでしたね。
ピクサーでは5作目で2003年の作品ですが日本での興行収入はピクサー作品の中で未だに1番のようですね。
オモチャ、虫、モンスターなど非現実な世界を擬人化させる事によってドラマを描きながら、映像的にも楽しめるのが魅力で本作では海の世界で様々な障害を描いてワクワクさせる冒険譚になってます。
そしてストーリーとしてはマーリンで子を心配する親心とニモでは親の過保護を窮屈に感じ反発したくなる親子感のすれ違いを描いてます。素晴らしいのは冒頭で過去の母親や兄弟たちを失った事を描く事で海や外の世界の恐怖を我々にも見せつけ、マーリンの心配な親心に一気に感情移入できた点ですね。
なのでもうマーリンのもう大切なものを失いたくないという気持ちになってストーリーを楽しめる点が脚本的に素晴らしいと感じました。
またストーリーさ未知の世界で成長するニモと心配しながら子を探すマーリンのそれぞれの成長も見せながら、また再会するという素晴らしい構成ですね。本当、子どもから大人まで楽しめる作品でした。
次作のファインディングドリーは未観なので、本作ではコメディ担当でした。すぐ直前の記憶を忘れてしまうという短期記憶障害と言える、冷静に見れば深刻なキャラでどんな物語になるか楽しみです。
