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月光仮面の教授のレビュー・感想・評価

月光仮面(1958年製作の映画)
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日本の特撮ヒーローの元祖的な存在。
当時の人気テレビドラマの劇場版ではあるが、テレビドラマとはキャストが違う。

現代の映画と比べて、とてもとても大雑把な映画なので、特段面白さという体感はないが、一方で終始興味深い。

探偵が主人公。
探偵事務所の受付をしている女性キャラクターのコメディエンヌぶり。
これらは「仮面ライダーW」でオマージュされている気付き。

月光仮面の容姿はマーベルコミックの「ムーンナイト」と基本は同じ。
直接的に繋がるものなのかは判別できないが、ルックスのデザインなどはかなり近い。

月光仮面の正体は、劇中や設定では明確にはされていないが、恐らく誰が見てもそうであろう祝十郎(大村文武)はまるで明智小五郎をより荒唐無稽にしたようなキャラクター。
基本的にはその「設定」を踏襲して、チャンバラ時代劇風のアクションや、暗黒街モノのようなギャング/ノワール映画的なトーンで画的にはそれなりに楽しめる。

とはいえ「設定」ありきの作劇と、恐らく低予算であること、まだノウハウが構築されていない部分も多くあり、俳優の演技やニュアンスも含めて全体的に段取りが進むのみといった印象。

ようやく、宿敵どくろ仮面と月光仮面の対決か?
と盛り上がる追跡シーンに入ったところで「完」となり、まさかの「つづく」ということで驚いた。
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